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ちょこちょこ…と。(2020・10・27)

  • Ayako
  • 2020年10月27日
  • 読了時間: 4分

教室のことを書きます。

教室ではこれまで色んな取り組みを行ってきました。子どもたちの個性や、成長段階によっても、成長してゆけることを見つけて取り入れてきました。学校の授業では、共通する題材を用いて創作することも多いと思いますので、教室で大切に行ってきているのは、創りたいものを、ちょっとずつでも自分自身で選んでゆくということです。教室に来るお子さんは、創作そのものを好きな方もいますが、中にはそういった子たちばかりでもありません。苦手に感じているけれど好きになれたらという思いがあって来られることもあります。そういったことがある時は、苦手なもの好きになるのは、どういうことだったかを自分の人生なども振り返ってみます。私は、小学生の時、人に絵を見せることが恥ずかしいと思えたり、他にも何かを苦手と感じる気持ちも経験してきています。ですので、思い返す中にわからない体感の部分はもちろんあっても、その子の興味があるものや、好きなことなど、その子にとって、身近で創作しやすいものを、自分の気持ちに向き合い探すことを、なるべく自然体で見つけてゆけるように取り組んできています。それは例えば、選べるものから選ぶという作業です。教室にある絵の見本から描きたい絵を選ぶ、廃材などの材料があれば何を用いるかを選ぶ、また絵具などの画材から選ぶなどです。教室には、大枠のテーマもあります。そのことは、個々の発育の状況の中では、創造してゆくことに慣れていないお子さんもおられるため、大枠のものがあることで、自分で創りたいイメージを見つけ出せるようにしています。創作という場での創れる自由があっても、そのことにすぐに向き合えるお子さんもいれば、そうでないお子さんがいることも、自然なことだと思います。

テーマがあることは創るものを見つける上では、視野を小さくしているようにも見えますが、そこにある私の想いは、教室での創作は、一つの枠があっても、その枠の外へも行けること、また、枠の世界がある中には、自分の心で吟味しながら創作してみたいものを選べるという両方を、伝えてゆきたいということがあります。何かの枠というものは、生きてゆく中にも、色んな場所で存在するため、枠の外の発想でも、枠の内側のどちらであっても、それぞれが歩む成長段階の個性であると思います。ですので、私はどちらを選んでいただく場合も、その個性を知って、創作で成長しようしていることでの良さがあることを、私の言葉で伝えられるようにしています。実際に子どもたちの心情の中には、枠があることによって、なくても自由に創れると感覚がある子もいて、そのことを私に言葉で伝えてきてくれるお子さんもおられます。そういった気持ちが芽生えたお子さんには、その枠を越えたいのは何故かという理由や、創りたいものへのイメージを詳しく教えてもらうようにしています。それも、その思いを伝えようとすることが、子どもたちの自己表現の幅が広がる可能性があると私には感じられるからです。そういったことを創る時に繰り返す中で、決まった枠の外にも、自由にしていい表現があること、教室での創作には、創れるものに限りはあっても、そのことが可能で枠の外での創作も楽しいと、今ある教室の環境の中で伝えられることを大切に思っています。

成人の年齢になれば、大人というふうな概念が世の中にはあると思うのですが、その人にある個性の成長の歩みは、勉学や、人との付き合い、日常の体験など、色んな方向、角度での順序なども追って、内面も外見も両面で成熟することから、周りも気づかないくらい細やかな時の中で、大人という感覚の人になってゆくと、私自身はそんなふうに思っています。外見は、大人になっていても、内側は見えないものなので、子どもたちにもある程度の大枠な成長過程だけでなく、年齢だけで線を引かない成長過程も見つめようと感じます。心の成長の経過も、急速な人もいたり、ゆっくりなだらかな人もいて、その人ごとに伸び方も色々な個性があるというふうに感じています。子どもたちと出会う時に感じることは、どういった個性の持ち主かということです。私には個性ある、一人のひと、に出会っていると感じられることが、子どもたちの創作の場所で大切に思えていることです。


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